エコキュート導入補助金 平成21年度

エコキュートを導入する際、国からエコキュート導入補助金を受けることができる制度がありますが、この申込募集が始まります。

平成21年度エコキュート導入補助金の募集期間は以下の通りです。

家庭用・業務用
・第1期:平成21年4月23日(木)〜6月26㈰(金)まで
・第2期:平成21年6月29日(月)〜8月28日(金)まで
・第3期:平成21年8月31日(月)〜10月30日(金)まで
・第4期:平成21年11月2日(月)〜12月25日(金)まで

家庭用
・第5期:平成22年1月5日(火)〜1月29日(金)まで

以上のようになっていますが、受付合計金額が予算金額に達した時点で受付は修了するそうです。

オール電化でエコキュートを考えている方は早めに検討したほうがいいかもしれません。

国の省エネ住宅推進もこれから加速していくでしょうしね。

エコキュートの導入補助金は、取扱店などでも手続きしてもらえると思いますので、業者さんに聞いてみましょう。


エコキュートとガス給湯システムを比較

次にオール電化で使用する電気温水器「エコキュート」と、ガス給湯システムとを比較してみましょう。

オール電化といえばエコキュートですね。エコキュートは優秀な電気温水器です。

エコキュートは「ヒートポンプ」という温熱方式が採用されており、省エネルギーでランニングコストも低く抑えられます。仕組みは、深夜の安い電力を使って90度と非常に高温のお湯を沸かし、その沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めておき、次の日に使用するというものです。ただし、貯めておいたお湯は飲用には利用できません。

一方、ガス湯沸かし器はガスの炎で瞬間的にお湯を沸かします。したがって、新鮮なお湯を供給することができます。しかし問題は、ガス湯沸かし器は火を燃やすので、二酸化炭素を排出してしまうことです。エコキュートは二酸化炭素を排出しません。つまり、空気を汚さないので環境に優しいのです。エコロジーなわけですね。

ただ、エコキュートの欠点は、設備が大きいので場所を取ってしまうことです。ガス湯沸かし器はコンパクトで場所を取りません。

いずれにしても、良い点や欠点はあります。

オール電化を導入するかどうかは、メリットやデメリットを考えながら色々と比較検討してみて、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。

IHクッキングヒーターと、ガスコンロを比較

オール電化で使用するIHクッキングヒーターと、ガスコンロを比較してみましょう。

IHクッキングヒーターには使える鍋に制限があります。IHクッキングヒーターに使用する鍋は、鉄が最適です。オールメタル対応の製品も出ていますが、鉄以外の金属の鍋では熱効率が下がってしまうようです。

熱効率を考えるとやはり、ガスの方が良いでしょう。IHクッキングヒーターが熱を伝えることができるのは金属の鍋だけで、鍋の周辺部分を暖めることはできないのです。

例としてチャーハンがおいしく作れるかどうかを比較すると、IHクッキングヒーターでも、もちろんおいしいチャーハンは作れますが、料理にこだわりのある方は、IHクッキングヒーターよりもガスコンロを選ぶ方が多いそうです。IHクッキングヒーターでは、鍋を揺すったりすることができないからでしょうか。

IHクッキングヒーターの優れている点は、室内の空気を汚さないことです。ガスコンロの場合、一酸化炭素が排出されます。室内の酸素が燃やされる為です。ガスコンロやガス湯沸かし器を使う時は換気を徹底する必要があります。

IHクッキングヒーターでは、火を使いませんので、酸素が欠乏する心配はありません。全く換気が必要ということではありませんが、ガス使用時ほどの換気は必要ありません。IHクッキングヒーターの場合、調理時に多少の水蒸気や調理時の臭いなどが発生しますので、IH専用の換気扇で換気する必要があります。

見栄えはIHクッキングヒーターは表面が平らなので、キッチンの見栄えが良くなります。そしてなにより手入れが簡単です。一方、ガスコンロはとても汚れやすく、掃除が大変です。

空気でお湯を沸かすエコキュートの仕組み

オール電化といえば、まず浮かぶのはエコキュートでしょう。最近はこのエコキュートのテレビCMも多く放映されていて、エコキュートという名前もかなり浸透しています。

では、エコキュートの仕組みってどうなっているのでしょう。「空気でお湯を沸かす」ってどういうことなんだろう、と思っている人も多いのではないかと思います。

そんなオール電化の代表格、エコキュートについて少し詳しく解説してみましょう。

エコキュートとは給湯システムの名称です。そのエコキュートを、究極に簡略化した説明が「空気でお湯を沸かす」という言葉です。文字通り空気でお湯を沸かすわけですが、どんなに暑くても40度に満たない空気が、なぜお湯を沸かすことが出来るのでしょうか?

そのポイントは「圧縮」です。
エコキュートの最初のステップは、まず大気中の熱を吸い上げます。しかし吸い上げられた熱は、お湯を沸かせるほどの高温ではないので、その熱を圧縮します。すると、圧縮された空気は高音になるのです。この原理は圧力鍋と同じです。圧力をかけると高温になるから調理時間が短くすみます。

そして次に、高温になった熱をタンクの中の水に運びます。これを運ぶのが冷媒です。エコキュートはこの冷媒に二酸化炭素を利用しています。二酸化炭素は工場などから排出されたものを再利用するのです。これは温暖化の元となる二酸化炭素の空気中への放出を減らすこともできるという一石二鳥なわけですね。

従来の冷媒といえばフロンです。フロンはオゾン層の破壊、そして、二酸化炭素の1500倍以上も地球温暖化に対する影響を持っているガスで現在は使えません。そこで、二酸化炭素を上手く活用したわけです。

まとめると、エコキュートは電気の力だけではなく、空気を圧縮して高熱を発生させるのでエコノミーであること。そして、フロンではなく二酸化炭素を冷媒としているのでエコロジーであること。エコキュートは、この二つのエコを達成させているわけです。

オール電化と太陽光発電でエコ生活

オール電化住宅に住むメリットは、光熱費が電気料金のみになり、さらに経済的な電気料金のコースを利用して電気代を極力抑えることができることです。オール電化住宅は、省エネルギーでしかも二酸化炭素を排出しないので、地球環境保護にも貢献しています。

でも、更に光熱費が少なくなり、しかももっとエコロジーな生活ができる方法があります。それは、オール電化に太陽光発電を併用することです。太陽光発電はソーラー発電とも言われ、屋根に太陽光線をエネルギーに替える太陽光モジュールというパネルを設置して発電します。

太陽光発電はエコロジーな電力として、公共施設などで多く使われていますが、この太陽光発電を住宅に取り付けるのです。

セキスイハイムで、「光熱費ゼロ」を謳った宣伝をしていましたが、ゼロとはいかなくとも、太陽光発電で光熱費を驚くほど減らすことが実現できます。

しかも、太陽光発電で発電した電気が余った場合、その電気を電力会社に売ることができるのです。エネルギーが無駄にならないわけです。

太陽光発電の難点は、天気に左右されることと、夜には発電できないことです。電気が足りない場合は、電力会社の電気を使うことになりますが、夜の安い電気を使えば大丈夫でしょう。また、家は高気密高断熱にすると、室内の冷暖房の効果を上げることができるので、無駄な電気を使わずに済みます。

既存の住宅に太陽光発電を設置すると、工事費を含めて200万円ほどかかるようです。さらにオール電化、高気密高断熱と、すべてのリフォームをすると、かなりの費用がかかってしまいます。この場合、工事費を回収するまで数年はかかるということも考えなければなりません。

既にある家をリフォームするよりも、新築時にオール電化+太陽光発電と決めておくのが良いかもしれません。

卓上用IHクッキングヒーターでオール電化を疑似体験

オール電化についていろいろと情報収集してみたけれど、やっぱりオール電化に踏切るのは少し不安という思いもあるかもしれません。情報は、資料やインターネットで比較的簡単に得られますが、実際に使ってみないとわからないところってあるものです。

特に、キッチンに立たれる奥様にとって、IHクッキングヒーターの火力の実力は確かめておきたいところでしょう。そこで、オール電化住宅を模擬体験!とまではいきませんが、卓上用IHクッキングヒーターで試してみるという方法もあります。ガスコンロの代用品として使ってみるのです。

IHクッキングヒーターは煮込み調理中に吹きこぼれても火が消えることがないから安心です。また、吹きこぼれた汚れもさっとふき取れるからお手入れが簡単なんです。煮込み料理に向いているとされるIHクッキングヒーターですが、火力が決め手の炒め調理も是非チャレンジしておきたいところですね。

卓上IHクッキングヒーターで納得するまで試すことができたら、オール電化への不安はかなり解消されのではないでしょうか。

I実力に充分満足できて、コンロをIHクッキングヒーターに切替えることになっても卓上用IHクッキングヒーターも無駄にはなりませんよね。カセットコンロと同じように、食卓で鍋を囲むときに大活躍します。火を使うカセットコンロではできなかった「卓上天ぷら」も楽しめそうです。

カセットが切れてあわてて買いに走る手間もなくなり、また、コンパクトに本体を立てて収納できるのも便利です。こう考えると、オール電化を検討中の方だけでなく、すでにオール電化にお住まいの方にも、そうでない方にも魅力的な卓上用IHクッキングヒーターなのかもしれません。

オール電化住宅の標準、床暖房

オール電化住宅のメイン設備は、電気温水器のエコキュートと、キッチンのIHクッキングヒーターですが、電気式の床暖房も気になります。

日本では、まだ床暖房はあまり普及しておらず、まだ一般的な暖房スタイルではありませんが、家のオール電化が進むにつれ、新築住宅でも床暖房設備が標準で付いているのが普通になりました。

オール電化での床暖房は経済的にはどうなのでしょうか?手っ取り早いのは、すでに設備が付いている住宅やマンションを購入することですが、既存の住宅にリフォームで床暖房をつけるとしたら大がかりなリフォームが必要になります。リフォームで床暖房をつけるには、床を張り替えなければなりません。

最近は、既にある床を利用して、その上に熱源を取り付ける上張りのものもありますが、その場合は、床が痛んでいないことが条件です。

床暖房にはいくつか種類があります。ヒートポンプ温水式、電熱線式、自己温度制御式、蓄熱式などです。初期費用が安いのは電熱線式です。リフォームが簡単にできるのは、自己温度制御式。ランニングコストが安いのは蓄熱式。また、蓄熱式は24時間の暖房ができるので、寒冷地向き。といったように、それぞれに違ったメリットがあります。

床を暖めるだけで本当に暖かいのかと思いますが、床暖房は、実は快適なのです。

エアコンやファンヒーターなどの暖房器具で部屋を暖めると、顔がやたらほてってしまい、設定温度を下げたりしたことはありませんか?フローリングのお部屋では、足下がとても冷えたりします。熱い空気はどんどん上に昇っていく性質があるのです。せっかくお部屋を暖めても、天井付近ばかりが暖まって、足下は冷えた空気が下がってきてしまうのです。

足下が冷たいと寒く感じるので、つい、暖房の設定温度を上げてしまいます。設定温度を上げると、また熱い空気がどんどん天井付近に上がっていき、やがて顔の辺りから上が熱い空気で満たされてしまいます。そして、腰から下は寒くて首から上は熱いという現象が起こるわけです。

床暖房の場合、足下から暖かくなってきます。そのため、部屋の温度が均一に保つことができるのです。

床暖房のデメリットは、暖房の即効性がないことです。暖まるまでに少し時間がかかってしまいます。また、停電になると使えません。なので、オール電化で暖房する場合は、予備に石油ストーブなどを用意して置いた方が良いでしょう。